愛知県での食器買取における口コミ・評判をご紹介

愛知県の名品「瀬戸焼」について

瀬戸焼は、愛知県瀬戸市周辺から始まりました。起源は古墳時代頃からあったとされていますが、瀬戸焼としての個性がだされてきたのは鎌倉時代です。 この頃加藤景正によって宋から施釉陶器の技法が伝えられたという説もあります。

土を練り、固めて焼いた物が素焼きですが、中世期では唯一瀬戸焼だけが「釉薬を施してから」焼いていたのです。この釉薬を使うと、焼き上がりがまるでガラスを掛けたようになり、見た目に変化を付けられた他、耐水性にも非常に優れていました。主に使われていた釉薬は、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部、鉄赤、灰釉でした。

江戸時代に入ると、瀬戸焼は九州の有田焼を学んで磁器にも力を入れるようになります。これまで愛知県で作られてきた焼き物は粘土（土質）の陶器が大半で、磁器は（陶石）なので原料が違います。また、磁器は陶器より１００度ほど高温で焼き上げ、白くガラスのような滑らかさがありました。
このように時代で変化してきた瀬戸焼ですが、もともとの陶器を”本業焼”、磁器を”新製焼”と呼んで区別され、さらに発展し続けるのでした。

瀬戸焼の歴史と魅力

上述したように、瀬戸焼はその歴史の中で「釉薬」をかけた焼き物を作るようになります。瀬戸焼は鎌倉時代頃から発展してきた焼き物ですが、この頃、釉薬を使って作られていた焼き物は瀬戸焼が唯一だったとされています。 愛知県以外で作られる焼き物と比べ、見た目が大きく進化した他、耐水性も向上し、実用面においても高い評価を得るようになっていきました。 この頃に作られていた瀬戸焼は、華やかな画花文・あるいは印花文を施したものが多く、こうしたデザインは”古瀬戸中期様式”と呼ばれています。

瀬戸焼の生産地である愛知県では、質の良い陶土や陶石が豊富に採れたこと、そして技術の高い陶工が数多く活躍した地でもあります。 そのため、織部焼や有田焼などの”各地から生まれる焼き物の特徴を掴む”ことが出来、瀬戸焼のバリエーションは非常に豊かになっていきました。

瀬戸焼の窯について

瀬戸焼は、愛知県の瀬戸市周辺で生産されてきました。愛知県は古くから焼き物に適した陶土に恵まれ、瀬戸窯は日本六古窯の一つにも数えられる歴史ある窯として知られています。 愛知県瀬戸市へは、名古屋の中心からでも電車一本で向かうことが出来、観光名所として取り上げられることも多い場所です。
特に、毎年秋に開催される「せともの祭」は、日本三大陶器まつりの一つとしても有名で、時期になると200以上もの販売店が瀬戸川に沿って並びます。 せともの祭は、瀬戸焼の販売だけでなくパレードや花火大会なども行われる一大イベントで、来場者数は約50万人にも上ることがあります。

せともの祭の他にも、愛知県には瀬戸焼の魅力を知ることが出来る施設が多数存在しています。
愛知県瀬戸市に開かれ、約250年もの歴史がある瀬戸本業窯は、柳宗悦や濱田庄司が訪れたことでも知られる窯元で、今も4連の登り窯が残っています。 また、近くには使わなくなった陶板を積み上げて作った壁がある他、窯元のギャラリーを見ることが出来、焼き物の名産地としての歴史と魅力を知ることが出来ます。