美濃焼の買取価格や価値についてご説明します。

美濃焼は岐阜県東濃地方で作られる食器で、ひとつのスタイルだけでなく、美濃の地で作られる焼物を一括りにして"美濃焼"と呼ぶことが多いです。
美濃焼が作られる岐阜県の東濃地域は日本最大の食器生産地であり、その歴史は古く、鎌倉時代以降には山の傾斜を利用した窯が開かれ、既に数々の陶器が作られていたとされています。 美濃の地が本格的に食器の一大産地になったのは16世紀に入ってからのことで、当時天下を統一していた織田信長の名により、経済政策の一環としてこの地に多数の大窯が開かれ、瀬戸の地からも陶工が招集されました。 そして桃山時代には"志野焼"が、江戸時代には"織部焼"など時代と共に様々な作品が生まれ、食器の一大産地として知られるようになったのです。

その為ひとくちに美濃焼といえども様々な品があり、陶器市で安く販売されるようなお得な品もあれば、人間国宝の作家が作った極めて価値の高いものもあります。 歴史の面や骨董品的観点から見て価値が高いと判断されるものには何百万円という買取価格がつく事例も当たり前で、美濃焼の茶器や食器を中心に買取強化を行っているような食器買取業者も存在しています。

それでは、幾つかの例を挙げて美濃焼の参考買取価格と商品概要を紹介します。この参考買取価格に関しては食器買取の営業をしていた知り合いに聞いた金額であり、かつこのページを作った時点での価格ですので、あくまでも美濃焼の参考買取価格であり、買取業者によっては金額が上下する可能性もあるという事をご了承ください。

【美濃焼】荒川豊蔵作品の参考買取価格

参考買取価格：10万円～100万円位

美濃焼といえば、人間国宝「荒川豊蔵」氏は外すことが出来ません。かの有名な北大路魯山の助手を務めていた経歴もあり、陶片を発見したことをきっかけに志野焼や瀬戸黒といった著名な焼物が美濃で生産されていたことを証明した偉大な人物です。志野・瀬戸黒の2つの人間国宝で作品の価値は極めて高く、400万円を超える価値が付いた品もあります。買取の際は真贋判定が行える食器買取業者に依頼することをおすすめしています。

【美濃焼】織部焼の参考買取価格

参考買取価格：1000円～15万円位

数ある美濃焼の種類の中でも、特に有名なのが「織部焼」と呼ばれるものです。織部焼は志野焼の後に生まれたとされており、かの有名な千利休の弟子が指導を担当し、かつては茶碗や茶器の製造も盛んに行われました。織部焼の古いものは骨董品的価値も付随するため、一見そうは見えなくても驚くような高い価値を秘めている可能性もあります。中には美術館に所蔵され、重要文化財に指定されている織部焼も存在しています。

【美濃焼】鈴木藏作品の参考買取価格

参考買取価格：5万円～30万円位

鈴木藏は釉薬の研究をしていた父の元に生まれ、荒川豊蔵や加藤土師萌などに師事し、美濃焼の種類である「志野焼」について深く研究した陶芸家です。志野焼の独自の製造方法(ガス窯焼成)を編み出したことでも知られ、その功績が高く評価され1994年には「志野」にて人間国宝の認定を受けました。買取価格は小さな茶器でも数万円という価格がつきますが、こちらも状態や共箱などの有無、そして真贋判定も重要になってきます。

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